(感動秘話)冬の風景

いよいよ寒くなって参り申した。

 

こう寒くなってくると思い出すのが、
ある駅で起きた感動物語です。

 

当時、私はまだサラリーマン。

30代そこそこなもんで、
独立しようなんて気概もサラサラありません。

そんなわけで会社への従属意識も辛うじて高く、
間もなくの師走のボーナス期を前にして、
「ここいらでチックラ頑張らにゃ、
 また今年のボーナスもスカスカやがな(汗)」
と、
「会社からのプレッシャー」
「スカンピンの手前の懐具合」の合わせ技一本で、
胃の痛くなるような寒々しい毎日を過ごしておりました。

 

そんな季節も我が心も寒空な毎日を送っていたある日のこと、
その事件は起きました。

その日、私は、
浅草橋にあるエロいゲームソフトを作っている会社に、
エロとプラトニックを混ぜ合わせたゲームの企画
を煮詰めに行くために、
神田駅で秋葉原方面行きの山手線を待っていました。

エロとプラトニックを混ぜ合わせたゲームの企画
って何ぞや?
という話は今回の感動秘話には関係がありませんので、
疑問符は持ちつつで申し訳ありませんが、
このまま静かに読み進めてください。

 

はい。

当時、私がやっていた仕事というのが、
「キャラクターを持っている会社」のコンテンツをお借りして、
「販売力のある会社」に企画を持ち込み、
一定の販売数をコミットしてもらって販売してもらい、
その売上に対する何%かをいただく・・・という、
ブローカーのような仕事をしていました。

つまるところ、私は、
「コンテンツ(キャラクター)」も
「販売力」も持っていない訳です。

だけんども商売をしてお金を作らなくてはなりません。

だったらどうするのか。

はい。

人のフンドシを利用して商売をするしか無い訳ですナ。

良く言えばご縁のフル活用です。

で、その浅草橋の案件では、
浅草橋の会社が持っているエロいPCソフトをコンテンツとして、
そのコンテンツを、
「ソフト路線」かつ「ストーリー重視」の内容に仕立てあげ、
(つまりは、エロ要素を取っ払うってことです。)
それを、プレステなんかのゲームソフトを販売している
ゲームメーカーに持ち込んで販売してもらう・・・
という商売を企んでいた訳ですナ。

この販売を担当してくれるゲームメーカーってのが、
当時ネンゴロにさせていただいていたコ○ミさんで、
このコナ○さんが、私の渾身の企画を見て、
一定本数の販売をコミットしてくれたらシメタもの。

あとは、○ナミさんがコミットしてくれた数から収益を計算して、
人件費やら開発費やら声優さんに払う費用やらを
ペイできると踏めれば、いよいよ制作スタートと相成る訳です。

自分で言っていてナンですが、
「人様のフンドシで相撲を取る商売」
ってナ言い方はなんだか自らをオトシメる言い方なので、
チックラ言い方を改めまして、
「人と人のご縁を商売に昇華させる商売」
・・・

うん。そんな感じの商売でした。

(改めて考えてみると、
 当時の仕事の延長が今の情報発信やも知れませんナ。)

 

あ、ひょっとして誤解なさってません?

確かにエロいPCソフトってのは、
男目線をトコトン追求したエロ求道型のものが多いのですが、
その一方で、非常に力量のある制作者さんが作った、
キャラクターもストーリーも音楽もバツグンに秀逸な、
ある種作品とも言うべきソフトも中にはあるのです。

今は一般的に認知されているコンテンツも、
元を正せばエロゲーなんてものも結構存在したりしますし。

ついでに言ってしまうと、
そのエロゲーで使っている声優さん次第では、
その声優さんに付いている固定ファンが
強力な購入部隊になってくれますので、
メーカーからすれば、販売数が読みやすくて商品化しやすい訳です。

ただし、こうしてセッセと作ったゲームも、
プラットフォームを間違えれば大変なことになります。

全て当時のレーティングの話ですが、
「任天堂」はエロ要素は「絶対NG」、
プレステの「SCE」は「そこそこ柔軟」、
XBOXの「マイクロソフト」は「超柔軟」という感じで、
プラットフォームによって、
「やれること、やれないこと」
の色がよく出ていました。

当時、XBOXを売り出そうと必死だったマイクロソフトは、
基本、何でもアリ路線のイケイケドンドンで、
企画が通りやすかったことを思い出します。
(企画を通ったゲームはほとんど売れませんでしたが。)

 

で、何の話でしたっけ。

 

失礼。

私が、浅草橋のエロゲー会社に行こうと、
秋葉原方面行きの山手線を待っていた時の話でしたナ。

チクとネジを巻き直します。

 

私は鼻水をすすりながら山手線を待っていた訳です。
神田駅で。

その時、
駅員さんがエライ勢いで目の前を走り抜けていきました。

「ヲイヲイ師走ってのは先生だけじゃのうて、
 ちょいと油断してたら駅員さんも走り出すんカイナ。」

などと能天気に思いながら走って行った方向を見ると、
なにやら黒山の人だかりが。

当時のアタクシは、
野次馬根性を十二分に持ち合わせた生粋の大阪野郎でしたので、
(生まれは大阪の吹田市です。)
黒山の人だかり現場にスーツ姿で疾走

そこで繰り広げられていた光景が衝撃的でした。

 

はい。

50代くらいのサラリーマンのオジサマが、
線路に落ちてウンウン唸っていたのです。

 

いえいえ違います。

衝撃的ってのは、
落ちたオジサマが衝撃的だった訳ではありません。

衝撃的だったのは、
落下現場の周りにいた人たちが、
ひとつになって救助活動をしているその様

これが衝撃的でした。

ある人は線路におりて下からお尻を持ち上げ、
ある人はホームから手を引っ張り上げ、
ある人は電車を止める手配を整える。

年の瀬ならではの「九死に一生を得た人物語」の実況中継?
と一瞬見まごいましたが、
いやいやこれはブラウン管の中の話しではなくて、
アタクシもある意味当事者になり得る状況。

ハタと我に返った私は、
周りをぐるりと見渡してまず何すべきかを確認。

見栄っ張りの私は、落下のオジサマを押したり引っ張ったりして、
つまりは、落下者に「直接」関わりたかったのですが、
どうやらその辺のメイン業務は人手が足りているとの目視完了。

であるならば、もはや私の残された職務はひとつ。

はい。

引っ張ってる人を引っ張ったり、
引っ張ってる人を引っ張ってる人を引っ張ったりという、
中途半端な職務をまっとうするだけです。

冷静に状況分析をしている人から言わせれば、
それは足を引っ張っている行為だよなどと言われそうな
存在感のない活躍っプリですが、
血気盛んな当時の私がそんな冷静な目を持てるハズもありません。

 

そんなこんなで、皆で力を合わせて引き上げ作業が完了。

落ちたオジサマもどうやら無事で、ホッと安堵の声。

 

そうなると、あとは感動を分かち合う時間です。

そこには、
よれたネクタイを直すサラリーマンも
生保レディっぽい疲れたレディ陣も
体力の有り余っている学生も
ニート風を存分に吹かした兄ちゃんも
ルーズソックスバリバリの女子高生も
比較的お元気なおじいちゃんも
なぜかジャージ姿の外人さんも
そして遅ればせながらの到着の駅員さんも、
人種も国境も性別も職業も超えた、
ボーダーレスな感動がありました。

やり遂げ感とでも言うのでしょうか。

関係者全員、なんだか酔っていました。

かつて高校の文化祭で、
「焼きそばパン専門の出店」をクラスで出したものの、
信じられないくらいに売れなかった日の後夜祭の感動にも
似たものがありました。

 

当時、私は世知辛い毎日を送っていましたので、
感動することが減った分、余計に感動しました。

私の目も潤み気味。

「最近、涙腺が弱くなったなあ。」
なんて思いながら、しっとりと汗ばんだ体を、
師走の風が気持ちよくすり抜けていったことを覚えています。

 

 

・・・
・・・
・・・
・・・
・・・

 

 

・・・なんて話で茶を濁している場合ではなくて、
「アンタ、ズイブンとご無沙汰ヤンケ!!」
という話にて甚だ恐縮です。

大変に失礼いたしました。

 

ここ1ヶ月ほど、
投資系、投資系以外問わずセコセコと人に会ったり、
EAの運用について思うところがあってシコシコと研究したり、
かなり充実した日々を過ごしておりました。

と言っても読者様によっては、
(本日も含めて)毎日のように集中的にメールを
お送りさせていただいる方もいらっしゃいますので、
「全然、西ヤンご無沙汰あらへん。
 むしろうっとうしい。」
という御大もいらっしゃると思いますが、
そのお怒りは西ヤンに免じてお許しください。

 

という訳で、
チクとご無沙汰になってしまったあなた、
失礼の段、お許しくださいませ。

年末に向けて、西ヤン笹舟は出港いたします。

今日はその「助走日」ということで、
どうぞお乗り遅れの無いよう、
そして大船に乗ったつもりで付いてきてくださいませ。

 

・・・という近況報告でした。

あなた様におかれましては、
ホームからの落下にはどうぞお気をつけください。

 

よろしければ、久々にチクとお願いします。

 

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます:

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

タグ


トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

コメントリンクを nofollow free に設定することも出来ます。

このページの先頭へ

FX情報商材トップ
このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加