「QE3」とは?「QE3」が実施されたらどうなるの?

9/13に、FOMCで「QE3」の実施が発表されましたので、
「『QE3』の実施が発表されて、
 今後どうなるのか?」
に焦点を当てて、西ヤン流に解説したいと思います。

ご存じの内容も多いとは思いますが、
秋の夜長にチックラお付き合いくださいませ。

それから、今日の内容は、
私が頭の中で理解していることをかみ砕きながら解説しますので、
陰に陽に細かな記憶違い理解違いがあるやも知れませんが、
今回は「全体像」を知っていただきたいという主旨ですので
どうぞご勘弁願います。

 

はい。

ではまず、
「『QE3』とは何ぞや?」
というところからおさらいしてみましょう。

 

今からさかのぼること4年前の話です。

アメリカの中央銀行たるFRB(連邦準備制度理事会)は、
2008年の金融危機を受け、金融緩和策を行いました。

この金融緩和策は、政策金利(公定歩合)を
下げるような「通常」の金融緩和策だけでなく、
「国債などを大量に買い取る」という、
非常に剛腕な緩和策にも踏み切った訳です。

国が国債などの資産の買い入れを行うことで、
市場に出回る資金量をジャブジャブと増やし、
必要なところに必要な資金が流すことで、
国の経済や雇用を上向きにしようとした訳です。

これが、「QE1」ってヤツでした。

 

はい、そうです。

今回は「QE3」って言うくらいですから、
「QE1」「QE2」も過去に行われました。

上述した「QE1」は、2008年11月~2010年6月に行われ、
主に「MBS(住宅ローン担保証券)」を
「1.25兆ドル」で買い取りました。
(米国債も「3,000億ドル」分買い取っています。)

続いて「QE2」は、2010年11月~2011年6月に行われ、
「米国債」を「6,000億ドル」で買い取りました。

つまるところ、
「キューイー(QE)なんちゃら」
というのは、
FRBの政策の下、何らかの名目で国の資産を買い取り、
その代わりに「米ドル」をガンガン刷ってばらまき、
資金供給を行うという量的緩和のことを言う訳です。

これにより、国の経済を上向かせ、
失業率の低下を図るというのが目的です。

 

そして、忘れてはいけないのが、
「QE1」やら「QE2」やらで市場に投入された資金量です。

これは「GOLD KOUSUI」をご購入になった方へ発行している
西ヤン金玉(キンギョク)レポートにも書いているので、
ご覧になった方はご存じかも知れません。

2008年のリーマンショック当時・・・
つまり、「QE1」が行われる以前、
「米ドル」の流通量は約8,000億ドルでした。

では、この「米ドル」が2012年現在、
どの程度の流通量かご存じでしょうか?

はい。

驚く無かれ。
実に約3兆ドルまで膨れあがっています。

米ドルの流通量は、わずか4年間で、
「8,000億ドル⇒3兆ドル」と、
約4倍にまで膨れ上がったのです。

しかもこれは、「QE3」の実施前の数字。

米ドルの流通量を時系列でまとめると、
2008年以前 :8,000億ドル
QE1後(2010年6月) :2.5兆ドル
QE2後(2011年6月) :3兆ドル
というアリサマです。

知らないところで、米ドルってのは、
ゴッツく市場にバラマカレタ状態になっていたのですね。

 

では、今回の「QE3」の実施により、
どの程度の資金が市場に投入されるのでしょうか?

FOM後に発表された声明によると、

●政府支援機関の「MBS(住宅ローン担保証券)」を
 毎月「400億ドル」購入する。

●「労働市場の見通しが大幅に改善しない場合、
 FOMCは物価が安定した状態で状況が改善するまで
 MBSの購入を継続するほか、追加の資産購入を実施し、
 必要に応じて他の政策手段を導入する。

という、かなり積極的な投入が行われるようです。

 

はい。

ここまでが「QE3」のザックリした解説です。

さて、今日の内容はここからが本番です。

 

今日、あなたにお伝えしたいことは、
「QE3」の実施により、今後、世界はどうなるのか?
です。

今日はこの、
「『QE3』の実施により、今後、世界はどうなるのか?」
論を、
西ヤン流の甘じょっぱいスパイスを強引にねじ込み、
丁寧にご案内したいと思います。

 

では、この「今後、世界はどうなるのか?論」を、
下記の通り「3つのステップ」に分けて解説します。

●1つめのステップ
【需給バランスにより相対的にドルの価値が下がる】

●2つめのステップ
【「QE3」が実施され、ガチでドルが流通する】

●3つめのステップ
【他国の実体経済に影響を与える】

 

では、1つめのステップからご案内します。

●1つめのステップ
【需給バランスにより相対的にドルの価値が下がる】

「QE3」が実施されることになると、
「ドル」が市場に溢れることになります。

そうなると、通貨同士の需要と供給のバランスにより、
他の通貨と比較してドルの価値が相対的に下がります。

たくさん溢れている通貨と比較して、
希少価値が高い通貨の方が価値が高いからです。
(つまり、ドルは希少価値が低く、価値が低くなる。)

9/13のFOMCでの声明後に、EURUSDが上がったのは、
まさにこれが主な原因です。

また、この現象は、
「『QE3』・・・へへ・・・、やるかもね・・・。」
という、バーナンキの口先介入でも市場は反応します。

「QE3」がいよいよ取り沙汰されてきた、ここ2ヶ月間ほどは、
EURUSDについては、7/23あたりを底値にして、
それ以降はジワジワと右肩上がりに値を上げてきています。

こうした、「『QE3』やるかもね。」発言は、
実際の介入前に行われるのはセオリーなのですが、
事実この口先介入により、ドルの価値が下がり、
相対的にユーロの価値が上がったのがここ2ヶ月間でした。

あ、釈迦に説法だとは思いますが、
実際にはバーナンキは「へへ・・・」なんて言いません。
西ヤンの勝手な意訳です。

 

●2つめのステップ
【「QE3」が実施され、ガチでドルが流通する】

実際に「QE3」が実施され、ガチで市場にドルが流通し始めると、
米国の各銀行は、たくさん集まったドルで、
「株」やら「国債」やら「ゴールドなどのコモディティ」やらを
買いまくります。

この時点で、米国の株価は上がってくるでしょうから、
ひいては米国の企業の価値が上がり、
雇用状況も改善していくというモクロミです。

しかも、FOMCの声明によると、
労働市場の見通しが大幅に改善しない場合は、
状況が改善するまでMBSの購入を継続し、
追加の資産購入を実施するとしています。

こうして、ガチでドルが流通することで、
米国の実体経済が徐々に良くなっていくという寸法です。

 

●3つめのステップ
【他国の実体経済に影響を与える】

国内の資産を買い漁るのと並行して、
米国は世界中の通貨やら資産も買い漁りにかかります

その矛先は、ユーロ圏に向けられています。

米国がユーロ圏の資産を買うことによって、
ユーロ圏の株や国債の価値は上がってきます。

そうなると、ユーロ圏の銀行の含み益が増え、
銀行のバランスシートがより正常になってきます。

更にそうなると、当然のことながら、
銀行は企業にお金を貸すことができるようになり、
これまでメタメタだったユーロ圏の実体経済も、
徐々に好転してくるという訳です。

例えばスペイン。

スペインは不動産バブルが崩壊してしまったために、
スペインの銀行は不良債権をたくさん持ってしまっています。

しかし、「QE3」が実施され、この3つめのステップにより、
溢れたドルで不良債権が買われます。

また、金利が急騰して売れなくなっているスペイン国債も、
「QE3」が実施されて買われることで、
スペイン国債の価値がグッと上がるかも知れません。

つまりは、スペインからしてみれば、この「QE3」は万々歳。
米国様々、万々歳な訳です。

これが、他国(主にユーロ圏)の実体経済に影響を与える
という3つめのステップです。

実際に、実体経済に影響が現れてくるのは、
少なくとも実施から半年近くは掛かるでしょうが、
とは言え「QE3」の実施による影響の範囲は、
単に米国国内には留まらないのです。

 

さて。

ここまで「3つのステップ」をご案内しましたが、
あなたは、何かにお気づきになりましたでしょうか?

おわかりですよね?

「QE3」の目的は、
ユーロ圏の経済を回復させる
ことが大きな目的のひとつな訳です。
(少なくとも私はそう思っています。)

「QE1」「QE2」は、思いっきり米国のためでしたが、
「QE3」は、極端な話ですが「ユーロ圏」のために
実施を決めたと言っても過言では無いと思います。

現在、米国の株価は徐々に上がってきています。

しかし、失業率はまだまだ高く、
経済も良い状況にはありません。

こうした点を踏まえると、米国としては、
「現在、酷い状況のユーロ圏の経済を立て直せば、
 米国経済も良くなる。」
という認識なのだと思います。

この米国の動きは、
ユーロ圏の「ECB」の総裁であるドラギの本気度も、
関わっていると思われます。

ドラギ総裁は8月に、
「ユーロ圏の負のスパイラルを止まらないようであれば、
 ガッツリとテコ入れしまっせ!!」
という口先介入を行い、更に、
「皆さん、私はやります。
 ですから、私の言うことを信じてください!!」
という声明にまで至りました。

通常、ここまで自分の身をていして、
声明を出すことはなかなかありません。

結果、このドラギ声明を皆が信じ、
その発言以降、ユーロの下落が少し落ち着いてきました。

更に、9/7には、ドラギ総裁が、
スペインの国債を無制限で買い上げるという発表をしました。

こうしたドラギ総裁の
ユーロ圏を立て直したいという本気度、
そして、それには「QE3」の実施が必要です!!
という裏メッセージが、バーナンキの心をくすぐった
(バーナンキはドラギならやってくれると信じた)
ことは間違いないと思います。

今、「QE3」の実施が決まって、
一番大喜びをしているのは、
ユーロ圏の人々かも知れません。

ユーロ経済が立ち直る、
大きなチャンスが与えられた訳ですから。

ユーロの人間はアメリカに足を向けて寝れないでしょう。

 

・・・とまあ、つらつらと、
「QE3」の実施により、今後、世界はどうなるのか?
について、お話させていただきました。

 

「西ヤンよ、肝心の『ドル円』はどうなんの?」

はい。

先週末、ドル円は円安方向に一瞬上がりましたが、
あれは一種の呼吸みたいなモノだと思っています。

中長期的に見れば、実際に「QE3」が実施されると、
ドルが市場に溢れるので円が買われていくでしょうから、
円高になってしまうと思います。

この円高への動きを、
日銀がどのようにコントロールするのか?
この辺がポイントになってくると思います。

 

本日、あなたにお伝えしたかった、
「『QE3』の実施が発表されて、今後どうなるのか?」
というお話は以上です。

ご参考にしていただければ幸いです。

 

さて。

こんな難しい相場での投資は、
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