MetaTrader4が抱える構造上の問題

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

一昨日の記事で
「FXCMは詐欺業者ですよ」とご案内しましたが、
皆さんから悲喜交々の感想をいただきました。

FXCMは詐欺業者。「触れるな危険」

もしあなたが、FX業者のおかしな挙動に気づいたら、
当該FX業者や販売者さんに、
疑問をドンドンぶつけていきましょうね。

さて、今日はもう少し調子に乗って喋ります。

一昨日は、FX業者の問題点をご案内しましたが、
今日は、あなたも毎日活用しているであろう、
アレに迫ります。

「アレって何?」

はい。

ここは引っ張るところではありませんので
すぐお答えします。

「MetaTrader4」です。

今日は、
「MetaTrader4にも問題があるので気をつけましょう。」
ということをあなたにお伝えします。

いきなり私の思い出話になります。

あれは、忘れもしない。

昨年の夏の真っ盛り、8/6のことでした。

当時、私は、
とある自動売買ソフトを運用し、
とあるポジションを保有していたのですが、
それが、8/6の12:00ぴったりに、
ゴッツイ含み損で決済されてしまいました。

しかもストップとは非常に離れた地点で。

これはおかしいと思い、

「この自動売買ソフトには、
 ストップとリミット以外に、
 決済をするロジックがあるのか?」

と、証拠画像などを揃え、
鼻息荒く販売者さんに確認したところ、

「そんなロジックはありません」

とのご回答。

そして、その販売者さんはこう続けました。

「実は、西村さん(私の本名)以外にも、
 8/6の12:00ぴったりに決済された方が大勢いました。
 恐らくこれは、
 FXCMに何らかの原因があるとお思いますので、
 現在、FXCMに確認を取っております。」

と。

ちなみに、その時の販売者さんからの回答が下記。


現行EAには以下の条件文がプログラムされています。

●ポジションを持っていなかったら、
 指値や逆指値、建て玉を整理する(決済、取り消し)する。

↑この命令文はポジションがないときにしか発動しません。

しかし今回、ご提供した「ドルカナダEA」にて、
FXCMのサーバーから、ポジションを持っているのにも関わらず、
“ポジションがない”という命令文が返ってくる事態が発生しました。

滅多にないことらしいのですが、
現実として今回はこのような事が起こった次第です。

これは私たち、ならびにユーザー側から見た場合においても、
FXCMの明らかなエラー(不具合)です。


つまり、
ポジションを持っていたにも関わらず、
FXCMが何をトチ狂ったのか、

「今、ポジションは持ってませんよ~」

という嘘の命令を送ってきたので、
EAがその命令に反応して、
ストップでもリミットでも何でもないところで
決済しちゃったってことです。

いやあ・・・
FXCMは昔から暗躍していたんですナ。

とは言え、浅はかなアタクシ。

今、考えると、明らかに販売者さんの言う通り、
FXCMのイタズラなのですが、
当時はそれほどFXCMに対する悪評も立っておらず、

「この販売者も、
 コトもあろうにFXCMに原因をなすり付けるなんて、
 太え野郎だ。」

なんて、お門違いな憤りを感じつつ、
そのFXCMからの回答を待とうじゃないかと、
とりあえずドッカリと静観していました。

さて、待つこと数日。

販売者さんは、FXCMに対してかなり執拗に抗議し、
被った損失分の原状回復を迫ってくれたようです。

が、しかし・・・、

販売者さんの善戦むなしく下記のメールが届きました。


(略)

FX業者内では自動売買自体(MetaTrader4)が
そもそも“お試し版”みたいなもので、
自動売買で発生したいかなる損も、
補てんはしないとなっているのが現状です。

※これはFXCMに限ったことではありません。

私どもとしましては、不具合によって、
強制決済させられた分の金額修正をしてもらえるよう、
FXCMに手を変え品を変えアピールを続けました。

考え得るすべての対応を試みましたが、
頑としてFXMCが立場を崩すことはなく、
金額修正については、受け付けてもらえませんでした。

お力になれず、申し訳ございません。


いやあ・・・残念・・・

って、えーっ!! 駄目だったの?!

FXCMに負けちゃったの?!

・・・

結局、私という弱い立場の個人投資家は、

・FXCM
・自動売買ソフトの販売者

という、
彼らの土俵で発生した損失にもかかわらず、
双方から一切の損失を取り戻すことはできず、
ひとり多大なる損失を被ってしまうという
悲劇のヒロインになったしまった
のです。

もちろん、
同じ自動売買ソフトを運用していた方全員が
同じ憂き目に遭っていますので、
悲劇は、私ひとりだけのものではありません。

運用者全員が共有した悲劇です。

この悲劇はFXCMにもたらされた悲劇です。

100%ではありませんが、
ほぼ間違いはありません。

99.99%は、
FXCMが何らかのイタズラをしたのでしょう。

FXCMが悪徳業者だと言うことは、
この記事でも糾弾したとおりです。

FXCMは詐欺業者。「触れるな危険」

FXCMの問題は司法に委ねましょう。

今日、あなたにお伝えしたい問題点は、
FXCMではありません。

MetaTrader4における問題点です。

先ほどの販売者さんからの回答の下記の部分を
よくご覧になってください。


(略)

FX業者内では自動売買自体(MetaTrader4)が
そもそも“お試し版”みたいなもので、
自動売買で発生したいかなる損も、
補てんはしないとなっているのが現状です。


と言及している部分がありますよね。

ここだけをひも解くと、どうやら、

「この販売者の言う『FX業界』とかいう業界では、
 MetaTrader4で発生した損失は、
 仮に運用者に何ら過失が無かったとしても、
 一切補填しないという訳のワカラン常識が
 まかり通っている」

ようなのです。

つまり販売者はこう言っているのです。

「私どもは、
 頑張って
 頑張って
 頑張って
 頑張って
 頑張ってFXCMと戦いましたが、
 結局負けちゃいました。

 問題は、
 FXCMと
 無料のMetaTrader4にあります。

 だから、
 ウチは悪くありません。
 
 許してね。」

と。

この正義感ぶっている割に、
逃げ口上オンリーの発言に隠されているのが、
MetaTrader4が抱える構造上の問題です。

では、その問題とは何か?

それは、
MetaTrader4というソフトウェアが、

超優秀

である一方、

無償提供されている

という「ねじれ」の中で、
生まれてしまった問題です。

販売者にしてみれば、

・MetaTrader4はトレーディングソフトとして優秀

その上、

・MetaTrader4上ではEAを開発しやすい

しかも、

・MetaTrader4は購入者に無償で配布される

というように、

MetaTrader4は非の打ち所がない、
素晴らしいソフトウェアなのです。

一方、FX業者からしてみても、

・MetaTrader4はトレーディングソフトとして優秀

その上、

・MetaTrader4は世界中のトレーダーが利用している

しかも、

・MetaTrader4は購入者に無償で配布される

というように、

FX業者からしてみても、
MetaTrader4を自らの口座と直結させて、
トレードソフトとして採用しているような、
素晴らしいソフトウェアなのです。

にも関わらず、MetaTrader4には問題がある。

その問題とは、MetaTrader4は「無料」なので、
我々個人投資家に不条理な損失が発生したとしても、
「無料のMetaTrader4だからしょうがないでしょ。」
という言い訳が成立してしてしまう
点です。

先ほどの販売者の言葉を借りれば、

「FX業界内では、MetaTrader4は、
 そもそも“お試し版”みたいなものだから、
 損失が発生しても補填は一切できませんナ。」

FXCM側からすれば、

「そんな“お試し版”が生んでしまった問題は
 知ったこっちゃありませんナ。」

ということなのです。

わかりますでしょうか?

違う言い方をすると、
MetaTrader4という、

・最高に高性能でイカしてるんだけど、
・無償で提供されている不透明なソフト

というねじれが、
今回のような問題が発生した際に、

・FX業者も
・EA販売者も、

「無料だからしょうがないじゃん」

という「責任の所在」を、
大いに不明瞭にしてしまってる
のです。

これが私の思う構造上の問題です。

双方とも、
MetaTrader4を重宝して活用しているくせに、

双方とも、
問題が起きた時には無料ソフトだから対応はしない。

結果、
「我々、個人投資家の泣き寝入り」
になる訳です。

ちなみに、MetaTrader4を開発している会社を
あなたはご存じですか?

FXCMでもFXDDでもありません。

ロシアの「MetaQuotes Software」という会社です。

このMetaTrader4を巡る構造上の問題は、
MetaQuotes社はどう絡むのでしょうか。

あくまで、彼らが提供しているのは
「トレードソフト」というツールです。

また、我々がMetaTrader4をインストールする際に、
「エンドユーザーライセンス契約」に
チェックを入れて、インストールしています。

この「エンドユーザーライセンス契約」とは、

「あなたがMetaTrader4を利用して、
 何か損失を被ったとしても、
 MetaQuotes社は一切、責任取りませんよ」

という契約です。

つまり、
MetaTrader4をインストールした時点で、
あなたは、この一方的契約を飲んでいる訳です。

ですので、開発会社であるMetaQuotes社は、
この問題に絡めさせることは難しいと考えます。

ゆえに問題は、

FX業者
EA販売者
我々個人投資家

の三者の問題なのです。

三者ともに、MetaTrader4の恩恵は預かっている。

しかし、無料であるために責任逃れの温床となり、
我々個人投資家が泣き寝入りするパターンが多い。

これが、今回あなたにお伝えしたかった、
MetaTrader4が抱える構造上の問題です。

では、この問題を、我々個人投資家が、
どのように対処すれば良いのでしょうか?

今の私の答えは自己防衛をするです。

今やMetaTrader4は、
自動売買を行う上では欠かせないツールです。

ですので、あなたが自動売買を行う以上は、
MetaTrader4を利用する必要がどうしてもあります。

そのような現状を踏まえた上で、
私はあなたに4つのご提案をします。

1、MetaTrader4の構造上の問題をまず知る

FXは知識が多い人の方が
運用する上で有利なのは間違いありません。

MetaTrader4を取り巻く構造上の問題も然りです。

あなたがこの構造上の問題を知っていれば、
回避できる問題も増えます。

「ローマにはスリが多い」と聞いて、
少し気を付けながら旅をするのか、
そんな情報はまったく知らずに油断全開で旅をするのか、
あなたならどちらを選びますか?

今回のMetaTrader4の構造上の問題を、
理解しておくことに越したことはないでしょう。

2、安心できるFX業者を選ぶ

次はこれです。

FXCMのような悪徳業者とは縁を切りましょう。

海外ですとFXDD、
国内ですとフォレックス・ドットコムジャパン

あたりは信用がおけるFX業者です。

3、まじめな自動売買ソフトをしっかりと選ぶ

そもそものパフォーマンスもそうですが、
我々運用者に不利益な問題を一方的に押しつけない、
まじめな販売者が販売する、
まじめな自動売買ソフトを選択しましょう。

また、FXCMのようなFX業者と、
専用口座を締結しなくてはならない
自動売買ソフトなどはお勧めできません。

4、相場が動く時は運用させない

雇用統計など、重要指標が発表される日は、
朝から運用をさせないという対策です。

恐らくFX業者のイタズラによる損失は、
指標発表などの値が大きく動いたタイミングに
乗じて行われることが多いと思われます。

というのは、大きく値が動いた際は、
当然のことながら約定しにくくなるために、

「FX業者のイタズラ」だったのか、
「単に約定できなかった」のかが、

判別つきにくいからです。

大きな指標としては、

・米国「雇用統計」
・米国「FOMC 政策金利&声明発表」
・米国「四半期GDP(速報値)」
・米国「小売売上高」

が挙げられます。

私は、上記の指標発表の際は、
できるだけ運用を控えるようにしています。

ただし、あまり指標による影響を受けにくい、
早朝に「スキャル」を行う自動売買ソフトや、
手動決済がロジックを破綻させてしまう
「ナンピン」系自動売買ソフトの場合は、
そこまでこだわる必要はないでしょう。

4つのご提案は以上です。

いずれにせよ、
MetaTrader4を巡る問題点は、
MetaTrader4が優秀かつ無料である限り
存在し続ける
と思います。

こうした対策を講じるだけでも、
あなたの自動売買における
リスクコントロールにつながると思います。

もしあなたが、

「この自動売買ソフトを検討している大丈夫?」

などといったご相談がありましたら、
遠慮無く私までご質問してくださいね。

西ヤンに質問してみる。

ご参考になりましたらクリックで応援くださいませ。
 ⇒ 人気ブログランキングへ

スポンサーリンク