FX業者(FXディーラー)の利益はどこから出ているのか?

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読者様からいただくご質問で、
良く勘違いされている方がいらっしゃるので
訂正させていただくことがあります。

それは、
「FX業者の利益はどこから出ているのか?」
という問題。

今日はこれにお答えします。

少し長いですが、超大事な内容ですので、
しっかりついてきてくださいね。

・・・ちなみにあなたはご存じですか?
FX業者の利益がどこから出ているのか。

「そりゃ、スプレッドでしょ?」

はい。
それは仰るとおりです。

で、その後に勘違いされた方が、
よくこのように仰る訳です。

「FX業者の利益はスプレッドだから、
 我々投資家が勝っても負けても、
 スプレッドが保証されているから良いよね。」

はい。
そのご認識、間違っています。

「え?マジ?」

マジです。

・・・少し語弊があったかも知れませんので訂正しますが、
恐らくは多くのFX業者・・・
特に、良い噂を聞かないFX業者において、
「マジ」だと思います。

もちろん、FX業者の利益の骨格を成すのは、
「スプレッド」なのは間違いありません。

しかし、場合により、
投資家の損失は、FX業者の利益
投資家の利益は、FX業者の損失
となる場合が大いにあり、
これを意図して行っているFX業者も存在してしまう訳です。

では、仮にインターバンク市場なるモノがあったとして、
通常のFXの売買の流れとしては、
「投資家の売買」は「FX業者で売買」され、
「FX業者の売買」は「インターバンク市場で売買」されます。

これが相対取引と言うヤツです。

投資家はインターバンク市場で取引をしているのではなく、
あくまでもFX業者と取引しているという構造。

「ウチはインターバンク市場に完全に直結してますから、
 注文がスベることなんてありませんよ。」

などというFX業者は、私に言わせればほとんどアウトです。

嘘ツキ業者です。

そんなFX業者は恐らくはありません。

何だかんだ言っても、我々はFX業者とやり取りしているのです。
(つまり、相対取引です。)

かつて、日本で一時的に勢力を伸ばしたFXCM
自社のサービスがどれだけスゴイかを語るために、
ある日、FXCMのサービスの説明会なるものを開催しました。

(記憶が確かであれば、このFXCMは、
 現在のFXCMジャパンではなく、FXCM-UKのことです。)

その説明会で壇上に立って話す予定だった(確か)担当役員が、
どうしても都合が悪くなって話すことができなくなり、
その代役として、急遽日本人トップが話すことになりました。

壇上で、その日本人トップは何を血迷ったのか、
「ウチは投資家さんの注文を呑んでいますから・・・」
というウッカリ発言をしたのは有名な話し。

FXCMは、そのウッカリ発言のずいぶん前から、
「インターバンク直結」を高らかに謳い、
顧客を昇り龍の如く集めてきました。

にもかかわらず、
「注文を呑んでいますから・・・」
という発言。

「注文を呑む」とは、
要は投資家の注文は、FX業者で預かって、
それをインターバンク市場には流さないと言うこと。

つまりは、インターバンク直結ではないということです。

で、FXCMはあろうことかトップが、
注文を呑んでしまっている「呑み業者」であることを
公開してしまった訳です。

そのトップさんは、急遽、壇上に上がったので、
単に舞い上がってしまったのかも知れません。

あるいは、
「皆さんも、FX取引をやっているのだから、
 そこんところの事情は良くわかってらっしゃいますよね。」
というFX業者特有の横暴な思い込み
根底にあったのかも知れません。

でも、よく考えてみてください。

FX業者が投資家の注文を呑んでいるということは、
投資家が勝つこと=FX業者の損失
投資家が負けること=FX業者の利益
ということになります。

つまり、
「ウチは呑み業者ですから」
という発言は、
「あなたが勝っては私は損しますので
 困らせてくれないでねー」

と言っているようなものです。

トレーダーの利益を喜べないFX業者になど、
資金を預けてトレードなどできる訳がありません。
マジで。

私はそのセミナーには参加していませんでしたが、
その日のFX系ブロガーのメルマガや記事は、
相当にオモシロおかしくFXCM叩きをしていました。

余談ですが、その最中にもFXCM-UKを業者指定した、
自動売買ソフトのFX商材が、
当時、売れに売れていたという笑えない話しもあります。

どれだけ糞ツボ商材の販売者が真実を覆い隠し、
購入者に情報が落ちていない状態だったのかがわかります。

こんな糞ショウムナイFX業者が暗躍しているので、
FXの構造を理解しているトレーダーさんは、
滑らない業者、キチンと約定する業者、
そして、まっとうでマジメな業者を探す「旅」に、
さすらいのバックパッカーの如く常に出ている訳です。

彼らにとっては、スプレッドの広狭よりも、
約定力が重要だったりする場合もあるのです。

さて、こんなあからさまな詐欺業者はさておき、
もう少し現実的な話しをしてみましょう。

ここで、「A」というFX業者に登場してもらいます。

この「A」は特定の業者を想定していません。
これからお話しすることは、
どんなFX業者にも起こりうる話しだからです。

この「A社」は、投資家からの注文を呑んだりせず、
丁寧にインターバンクに注文を流しています。

さて、ここで重要な指標の発表時間が来ました。

値動きが非常に激しい瞬間です。

ご存じの方も多いかも知れませんが、
重要指標の発表時は、一度に多くの注文が集まりますので、
注文がスベる場合があります。
(エントリーも決済も両方です。)

しかも、悲しいかなスベる場合は、
たいてい「損」な方向にスベってしまう場合が多いです。

時には注文が弾かれる場合もあります。

とは言え、今回の例の場合では、
何とか売買が完了し、投資家は利益を確保できたとします。

では、その時の「A社」の動きを追ってみます。

投資家から注文があった場合には、
「A社」もインターバンクに注文を流します。

その時に、「A社」での注文がスベったと同様に、
「A社」からインターバンクへの注文もスベることがあるのです。

無論、投資家の場合と同様に注文が弾かれる場合もあります。

つまり、場合によりこんなケースが考えられます。

1、投資家の注文は通って投資家は利益確保。
2、A社の注文はインターバンクに通らず。

通常、「1」が発生した場合は、
当然、A社はインターバンクにも同様の注文を出しており、
「投資家の売買=A社の売買」となり、
A社にとっては、スプレッド分が利益となります。

しかし、上記の「1」と「2」が同時に発生した場合、
サスガにA社は、
「インターバンクでの注文が受け付けられませんでした(汗)」
などと言って、確定している投資家の利益を、
チャラにすることはできません。

つまり、投資家の利益はFX業者が負担することになります。

よく考えてみてください。

重要な経済指標の発表など、いくらでもあります。
日銀が為替介入を行っても相場は大きく動きます。

「1」と「2」のケースなんぞ、
発生する可能性はいくらでもある訳です。

先ほどのFXCMの呑み業者たるケースは、
あれは詐欺業者ですので意図して詐欺を働こうとしていましたが、
そうではない良心的なFX業者であっても結果として、
投資家の損失は、FX業者の利益、
投資家の利益は、FX業者の損失
というの構図が成り立つ場合がある訳です。

どうでしょうか?
ここまではご理解いただけたでしょうか?

我々投資家とFX業者との関係は、
こんなモンなのです。

世の中のFX業者を選ぶ際、
我々投資家とFX業者との関係が相対取引である以上は、
構造そのものを回避することはできません。

ですので、こうした関係性の中で、
我々まだマシなFX業者を選択することしかできないのです。

そうです。

優れたFX業者を探す、
さすらいのバックパッカーの如くにです。

そして、生き馬の目を抜くが如く、
利益を得なくてはならないのです。

「オレは嫌だぞ。
 インターバンク直結で、
 どんな相場でも素晴らしく約定力が高く、
 しかも、スプレッドもほぼ「0」の業者でしたくない!!」

と仰る方には、私は優しく、

「では、あなたがFX業者をお作りになってください。」

とお勧めします。

国内でFX業者になろうとすれば、
第一種あるいは第二種金融商品取引業の登録を行えば可能ですが、
それには長い時間とお金が掛かります。

もちろん、その会社を維持するために、
頭の悪い(失礼「固い」でした)金融庁が指示する、
悪代官の弱い者いじめと言うべき制度を保つため、
膨大なランニングコストが掛かります。

ですので、
あなたがもしFX業者を本気で作ろうとされるのでしたら、
こんなしがない日本はとっとと諦めて、
私は海外のオフショアで作ることをお勧めします。

FXDDのマルタが良い例です。

FXDDの本社はニューヨークにあるにも関わらず、
なぜ、マルタで法人を構えてFX業者を運営しているか
ご存じでしょうか?

はい。

マルタが、法律的にFX業者を作りやすいからですね。

更に会社を維持しやすいので、
比較的ランニングコストは低いとも言えます。

とは言え、海外でガチンコで一から作ろうと思うと数億円かかります。

ただ、既存のFX業者のバックエンドを利用して、
FX業者を作ると(ホワイトラベルと言います)、
ここ最近は、数百万円でできるようです。

ちなみに、先日、国内で投資家から資金を集め、
数十億円のファンドを運営している方に会ってきたのですが、
彼らはもともと海外のとあるFX業者で運用を行っていたのですが、
やはり、資金量が多いのでスベる時はスベるようなのです。

それが嫌で嫌で嫌で嫌で(失礼)堪らず我慢ならず、
自分らで億単位のお金を掛けてFX業者を作ってしまったようです。

具体的には、3億円以上掛かったと言っていました。

私は彼らに、
「せっかく業者を作ったのだから、
 どのようにプロモーションを掛けていけばよいの?」
と相談されて、ついでにそんな話しを聞かせてもらいました。

行ってしまう人は、ここまで行ってしまいます。

しかし、我々個人投資家はどだい無理な話しです。

ですから、我々は、
まだマシなFX業者を選択することしかできないのです。

「投資家に利益が出ることが、
 自分たちのファンを増やすことになり、
 先々を見据えると一番正しい選択だ」
という考え方がある業者を選択すること。

非常に良心的である業者を選択すること。

これが重要です。

少なくともFXCMのように、
意図的に投資家に損失を与えようとすることはありません。

こうした優良な業者と、
我々は良い付き合いをしなくてはならない訳です。

最後に。

FXCM-ukのような詐欺業者ついでに言うと、
彼らは投資家の損失が自分たちの利益にもなりますので、
EAの運用において、稼ぎすぎるEAは
詐欺業者にとっては「困ったEA」であるということになります。

そうなると、詐欺業者が行うことは、
利益をガンガン出しているEAに、
「利益を出せなくなるようにする」訳です。

以前、稼げていた自動売買ソフトが、
とたんに稼げなくなった・・・などという話しは、
「相場が変わったから」
という理由だけでなく、
「FX業者が対策をしたから」
という理由もある訳です。

この辺の事情は、あなたもご存じだと思います。

・・・と、こんなことも考えながら運用すると、
あまりFXが面白く無くなってしまうかも知れませんが、
でも、あまりにこうした構造をご存じない方が多いので、
改めて注意喚起をさせていたきました。

ただ、今はPepperstoneはまっとうな業者ですが、
いつ豹変するかはもちろんわかりません。

これは頭の中にいれて、
常に目の前のFX業者を疑いながら付き合った方が良いでしょうナ。

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コメント

  1. 玉城 廣 より:

    まさに目からウロコの解説ありがとうございます。
     他の解説も拝読させていただきます。

    • 西ヤン より:

      玉城様
      嬉しいメッセージをありがとうございます!!
      そう仰っていただけると俄然やる気が湧いて参ります!!
      通常は、下記のメルマガで情報発信しています。
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