中国経済バブル崩壊?アメリカの利上げは?

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私は先日、
経済指標の見かたのコツからFRBの政策金利利上げについてまで、
久々の西ヤンレポートということでご案内しました。

経済指標の見かたのコツ
FRBは政策金利を利上げするのか?
サブプライム問題から現在。FRB政策金利のゆくえ

久々の西ヤンレポートに、
西ヤン調べで全国で数人いらっしゃる
熱狂的な西ヤンファンの皆様から大いに持ち上げていただき、
実に気をよくさせていただきました。

そんな最中の世界同時株の暴落。

8月24日のことです。

それにあわせてドル円も大暴落となり、
今も世界中の株価やドル円などもその下落状況から戻らず、
底値付近でウロウロしています。

というわけで、先日の西ヤンレポートの後日譚というわけで、
今日の記事では、簡単にこの原因と、
次の9月18日のFOMCにおける市場の利上げ予想の変化
西ヤン目線でお伝えしていきます。

「中国経済はバブルではないか?」

・・・こんな話は何年も前から言われていましたが、
それでも中国は経済規模は大きい(世界第二位)ものの、
国民一人あたりのGDPの平均は、
いまだに先進国の国民一人あたりの1/10程度という
つまりは発展途上国並に過ぎないということで、
今後も成長余地があると思われていました。

「中国経済はバブルとは言えないので、
 中国経済がバブルではないのだから、
 中国株も当然バブルではないだろう。」

・・・今年の6月ごろまでは、
こんな風に世界中に思われてきていたわけです。

そんな中、これまで無敵の上昇を誇った
中国の代表的な株式指数である「上海総合株価指数」が、
6月15日を境に下落をはじめました。

そしてその下落は日を追うごとに加速していき、
下落が始まってから1ヶ月も経たないうちに、
約30%の大暴落となってしまいました。

これは、例えるならば、
日経平均であれば、1ヶ月で2万円が14000円に、
ドル円であれば、1ヶ月で120円が84円になるのと同等ですから、
それはそれは衝撃的な事件だったわけです。

あなたもご存じの通り、
通常、株価(為替も同様ですが)は、
一定の株価でとどまっていることはできません。

上下します。

そんな中で、途中でバウンドすることなく、
株価が30%も一気に落ち、
その後、1ヶ月経っても、2ヶ月経っても、
いっこうに株価が戻る気配がない。

そうなるとどうなるか。

・・はい。

中国株を持っている中国国民は慌てます。

これだけ待っても株価が戻らないであるのであれば、
戻る力が無い、つまりバブルが弾けたのかも知れない。
・・・と。

自分たちが持っている中国株を売り抜ける前に
大暴落となってしまったので、
このタイミングで急いで売り払おうと必死になります。

後述しますが、これが8月末に一気に噴出した。

これがひとつの理由だと私は考えています。

一方でもっと大きな話があります。

中国は現在、
貿易の輸出と輸入をあわせた「貿易輸出入」の合計で
数年前にアメリカをわずかに抜いてから、
世界トップの貿易金額を維持しています。

アメリカ級の貿易総額を誇る中国経済。

中国の貿易は世界に大きな影響を与えているのです。

この中国経済のバブルがはじけた可能性があるとなれば、
世界中の機関投資家や政治家、各国財務相、中央銀行は
対応を考えざるを得ない状況になります。

貿易大国中国のバブル崩壊が与える影響は、
計り知れないほど大きいからです。

そうなるとどうなるか。

世界中の機関投資家、
具体的には、大手証券会社、大手銀行、大手投資銀行、
大手生命保険会社、年金基金など、
こうした資金力が大きいビッグプレイヤーは、

「リスクが大きく」て「利益が大きい」金融商品から、
「リスクが小さく」て「利益が小さい」金融商品へ、

資金を一斉に移動させようとします。

つまり、
儲けよりも損失防止に重点を置く行動をとるわけです。

具体的には、
・株 ⇒ 国債
・外国株 ⇒ 国内株
・外国債 ⇒ 国内債
・外国通貨 ⇒ 国内通貨(日本人なら、ドル ⇒ 円)
といった具合です。

リスクオフです。

よって、例えばドル円ならば、
ドルを売って円に換えるという行動が起こります。

そうなると、株は下がりますし、ドルも下がります。

こうした中国国内の動きや、
それを受けての世界の動きが8月終盤に集中し、
世界同時株の暴落となってしまった。

それが大きな理由のひとつだと私は考えています。

また、政治家、各国財務相、中央銀行ですが、
政治家や各国財務相は追加の財政出動を考えたり
法人税を下げようか検討したりします。

これは株でも為替でも相場を短期的に
大きく変動させる要素にはなりにくいので、
それほど気にしなくて良いのかも知れません。

しかし、中央銀行の行動は相場に大きな影響を与えますので、
しっかりと今後の行動を見ておく必要があるでしょう。

その続きで、アメリカのFRBの今後の動きです。

8月24日に起きた世界同時株の大暴落、ドル円の大暴落を受け、
9月18日のFOMCにおける利上げについて、
経済金融エコノミストへのアンケート調査では、
下記のような結果となりました。

≪アメリカの政策金利の利上げ開始はいつ?≫

2015年09月18日のFOMC:65% ⇒ 22% 
2015年10月29日のFOMC:12% ⇒ 37%
2015年12月17日のFOMC:24% ⇒ 33%

前の数値が8月下旬の数値、
後の数値が9月8日現在の数値

はい。

9月18日のFOMCでの利上げの予想は大きく後退しました。

なぜ中国経済バブルがはじけた可能性を感じたFRBが、
利上げ時期を9月18日から10月や12月など、
後にずらすという理由は単純です。

アメリカに限らず世界中の中央銀行の全てがそうなのですが、
利上げは景気を冷やす効果があるからです。

(政策金利が利上げになると、
その国内にあるありとあらゆる金利はすべて上げる仕組みです。

住宅ローン金利も、自動車を購入する金利も、
消費者金融でのキャッシングの金利も全ての金利が上がります。

私たち消費者がキャッシングや買い物の金利が上がる程度なら、
私たちひとりひとりにとっては、たいした金額ではありませんが、
これが何百万人の人間の買い物の買い控えとして影響したら、
実体経済にとっては大きなマイナス影響になりますし、
金利が上がることで動かす金額の大きな企業の設備投資などの
減少などにつながると、これも実体経済にとっては
大きなマイナスの影響になってきます。)

したがって、経済金融エコノミストたちの多くは、

「8月24日の世界同時株の大暴落とドル円の大暴落から
 FRBは中国経済バブルの崩壊の可能性を感じとっているはずであり、
 このような状況で今だ世界中の株価もドル円も
 低水準でウロウロしているところで、
 9月18日の利上げをするなどという
 【風邪を引きかけている世界経済に頭から水をぶっかける】
 ようなことはしないだろう」

と推測しているわけです。

もちろん、これは経済金融エコノミストによる予測なので、
外れることもありますし、
日々の状況によって変わっていくこともあります。

したがって、あくまでも予想の域は出ませんが、
今後は、現在の世界同時株の大暴落、ドル円の大暴落という
低水準をしばらく続けた後に、
どこかのタイミングでこれを脱したあと、
FRBの発表がある9月18日、10月29日、12月17日
といったどこかでの利上げを想定して、
ポジション調整をする必要があると私は考えています。

私たちに必要なのは、今後の中国経済の動向、
上海総合株価指数に代表される中国株、
FRBからのメッセージなどにアンテナを張って、
今後の経済情勢を見極めていくことでしょう。

今後も世界経済の動向を見ながら、
西ヤンレポートを発信していきますので、
どうぞ楽しみにしていてくださいね。

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